イベント
BioJapan 2025 出展のお知らせ

本学より、「BioJapan2025」(外部サイト)にて、ブース展示および口頭発表を行います。
ブース展示・口頭発表 ※口頭発表日時順
「環状アデノシン一リン酸(cAMP)の細胞内動態を可視化できる蛍光プローブ」
齋藤 直人(生命医科学部 准教授)
- ●
-
展示ブース番号:B-16
- ●
-
口頭発表日時 : 10月8日(水) 13:15 ~ 13:45
- ●
-
口頭発表会場 : Presentation Stage B
環状アデノシン一リン酸(cAMP)は、GsαやGiαに共役した多くのGタンパク質共役型受容体の下流で、その細胞内濃度が調節されるため、主要なセカンドメッセンジャーである。実際、様々な脳機能や免疫応答、糖尿病などcAMPシグナリングが関与する生理・病理は多岐にわたるため、細胞内のcAMP動態を計測する技術は、医薬品開発などに対しても非常に有用である。 当研究室ではcAMP緑色蛍光プローブを開発し、gCarviと名付けて発表した(PNAS, 2022)。今回は、このgCarviをもとに新たに開発した、cAMPに対する親和性の異なる3種類(gCarvi[1 µM]、gCarvi[5 µM]、gCarvi[8 µM])と、cAMPに反応しないネガティブコントロール(gCarvi-NC)を紹介する。さらに既存のcAMPプローブの中では、最大のダイナミックレンジをもつgCarvi-HDも紹介する。
「骨再生を促進できる新しいインクジェクタブルゲル」
田原 義朗(理工学部 准教授)
- ●
-
展示ブース番号:B-16
- ●
-
口頭発表日時 : 10月9日(木) 16:10 ~ 16:40
- ●
-
口頭発表会場 : Presentation Stage D
細胞接着が可能な足場材料は再生医療において最も基本的かつ重要な材料である。水を主成分としたハイドロゲルは典型的な足場材料であり、非常に多くの研究が行われてきたが、再生医療に利用される足場材料は要求される特性のハードルが高く、新しいブレイクスルーの創出が望まれている。本発表で紹介するコラーゲン、グリセリン、多糖からなるゲルは、同志社大学と大阪歯科大学によって共同開発されたもので、これまで主流であった水を主成分としたハイドロゲルではない新しいタイプのインジェクタブルゲルである。 本発表ではインプラント時の骨補填材料に使用することを念頭に、骨再生への応用例などについて紹介する。その中でこのインジェクタブルゲルが、再生医療で要求される適切な強度、変形性、分解性をもっており、細胞接着や骨欠損の再生などにおいて有効であることを紹介する。本発表が本技術の実用化に向けた共同研究につながることを願っている。
「世界初の一酸化炭素(CO)中毒およびその他ガス中毒治療薬の開発」
北岸 宏亮(理工学部 教授)
- ●
-
展示ブース番号:B-108
- ●
-
口頭発表日時 : 10月10日(金) 16:10 ~ 16:40
- ●
-
口頭発表会場 : Presentation Stage B
建物火災ではCOガス中毒により約4割の方が犠牲になる。またシアン化水素(HCN)ガスも火災では発生する。我々は血液中のヘモグロビンの機能を人工的に再現した化合物hemoCDを開発した。hemoCDを動物(マウス・ラット)に投与すると、ヘモグロビンの約100倍強くCOを結合し、また分子サイズが小さいために、CO結合体としてそのまま尿中排泄される。これまでに体内に入ったCOガスを体外へと除去できる医薬品は存在せず、世界で初めてのCO中毒治療薬シーズである。またhemoCDの誘導体を用いることで、HCNガスや硫化水素(H2S)ガス中毒の治療が可能であることも判明した。hemoCDはCOによる中毒死を抑制できるだけでなく、CO吸引による遅延性脳症を抑制する効果も判明しており、投与後の安全性が極めて高いことから、ガス中毒の治療にあたる救急救命の現場で活用できる薬剤としての開発を進めている。
開催日時 | 2025年10月8日(水)~ 10月10日(金)10:00~17:00 |
---|---|
開催場所 | パシフィコ横浜 |
費用 | 無料 |
参加申込 |
要来場者登録(外部サイト) |
お問い合わせ |
リエゾンオフィス(研究開発推進課-京田辺) TEL:0774-65-6223
|
---|