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イベント
第7回ファーマラボEXPO 東京 2025アカデミックフォーラム への出展のお知らせ
2025年6月10日 更新

本学より、アカデミックフォーラム(外部サイト)にて、下記研究成果のブース出展および口頭発表を行います。
マルチモーダル医療データの高度な組織化のためのAIアプローチ
白浜 公章 (理工学部 教授)
- 医療診療では,電子カルテや電子健康記録(EHR)といったテキスト,X線装置や内視鏡カメラなどから取得される画像や映像,心拍数や血圧などの生体信号を表すセンサデータというように,複数の様式(モダリティ)から得られるマルチモーダル医療データが収集される.このようなデータを効率的に管理・活用するためには,目的に応じて高度にデータを組織化する必要がある.本発表では,このための3つのAIアプローチを紹介する.1つ目は,大量の医療映像を効率的に探索・要約することを目的として,医療映像の中で行われている各処置を説明する文章(キャプション)を生成するアプローチである.つまり,映像というモダリティをテキストという別のモダリティに変換するアプローチである.2つ目は,いくつかのモダリティ(センサ)が欠落しても適切な診療が行えることを目的として,利用可能なモダリティのデータから欠落したモダリティのデータを類推し,所定のタスクを実行するアプローチである.すなわち,限られたデータ収集装置しか使用できない病院外でも,病院内と同程度の診療を行えることを目指したアプローチである.3つ目は,テキストという単一のモダリティに焦点を当て,特定の症例や治療法に関する文章を効率的に検索することを目的として,意味的な類似性に基づいて医療関連の文章を組織化するアプローチである.最後に,以上の3つのアプローチの研究成果から,異なるモダリティのデータを意味的に統合・変換・補完して高度な医療診療を行うマルチモーダル医療データ解析の将来像について議論する.
- 展示ブース番号:A-11
- 口頭発表日時 :7月 10日 木曜日 15:00 - 15:30
- 口頭発表会場 :アカデミック フォーラム/先端がん研究フォーラム会場②(東8ホール)
ナノ/マイクロファイバーを応用した機能性スキャホールドの開発
森田 有亮(生命医科学部 教授)
- 再生医療における組織再生の促進のため,長期にわたる細胞活性の維持や生体内環境の構築を可能とするナノ/マイクロファイバーを応用した機能性スキャホールドを開発した.創傷被覆や癒着防止膜などへの応用を想定し,ファイバー径やファイバーピッチが制御可能なゼラチン混合アルギン酸マイクロファイバーファブリック,生体内で早期にアパタイトに覆われることで骨再生を促進するリン酸水素カルシウム(DCPA)粒子添加ゼラチンマイクロファイバーを紹介する.さらに,再生組織内への栄養供給維持を可能とする細胞遊走や物質透過性に優れたゼラチンやコラーゲン由来の多孔質ファイバースキャホールド,およびファインバブルによって高連通化したゼラチンスポンジなども紹介する.また,組織再生に重要な細胞活性の維持と組織構造形成の促進を目的として,内部に細胞を配列させたアルギン酸マイクロゲルファイバーによる3次元細胞セルファブリックを開発した.3次元細胞セルファブリックは,組織再生だけでなく,さまざまな治療条件や薬剤の効果のin vitroでの迅速なスクリーニングを可能とする組織モデルとしても応用可能である.加えて,軟骨細胞とアルギン酸を用いた3Dゲルシートの成形技術も紹介し,アルギン酸の組織工学における多様な応用展開の可能性を示す.さらに,ファイバー化技術の応用例として,傷口に直接ナノファイバーを吹き付けることが可能なポータブルブロースピニングデバイスや,体内に直接注入可能なアルギン酸ファイバーのインジェクション技術も紹介する.これらの技術は,迅速かつ低侵襲な治療への展開が期待される.
- 展示ブース番号:A-12
- 口頭発表日時 :7月 11日 金曜日 14:15 - 14:45
- 口頭発表会場 :アカデミック フォーラム発表会場(東8ホール)
開催日時 | 2025年7月9日(水)~7月11日(金)10:00~17:00 |
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開催場所 | 学外:東京ビッグサイト 交通アクセス(外部サイト) |
費用 | 無料 |
参加申込 | 要来場者登録(外部サイト) |
お問い合わせ |
リエゾンオフィス(研究開発推進課-京田辺) TEL:0774-65-6223
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