'22年9月1日 更新
「組織再生のためのナノ/マイクロ構造を有する機能性スキャホールドの開発」
森田 有亮 (生命医科学部 教授)
再生医療における組織再生の促進のため,長期にわたる細胞活性の維持や生体内環境の構築を可能とするナノ/マイクロ構造を有する機能性スキャホールドを開発した.創傷被覆や癒着防止膜などに応用するファイバー径やファイバーピッチが制御可能なアルギン酸マイクロファイバーファブリック,生体内で早期にアパタイトに覆われることで骨環境を模倣するリン酸水素カルシウム(DCPA)粒子添加多孔質PLLAショートマイクロファイバー,エレクトロスピニングによりナノファイバー層を積層したゼラチンスポンジなどを紹介する.
また,組織再生に重要な細胞活性を維持し組織構造形成を促進させるため,内部に細胞を配列させたアルギン酸マイクロゲルファイバーによる3次元細胞ファイバーシートを開発した.組織再生だけでなく多くの治療条件や薬剤の効果のin vitroでの迅速なスクリーニングを可能とする組織モデルとしても応用が可能である.
また,組織再生に重要な細胞活性を維持し組織構造形成を促進させるため,内部に細胞を配列させたアルギン酸マイクロゲルファイバーによる3次元細胞ファイバーシートを開発した.組織再生だけでなく多くの治療条件や薬剤の効果のin vitroでの迅速なスクリーニングを可能とする組織モデルとしても応用が可能である.
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月13日(木) 13:50 ~ 14:20
- 口頭発表会場 : 再生医療 Stage
「副作用のない新規アルツハイマー病戦略」
舟本 聡 (生命医科学部 准教授)
アルツハイマー病(AD)は主要な認知症で、脳内のアミロイドβ(Aβ)の蓄積で発症します。このためAβは長く創薬標的とされていますが、未だ有効な対策がありません。Aβは、前駆体タンパク質APPがβセクレターゼとγセクレターゼの2種類のプロテアーゼで切断されて生じるペプチドです。これらのプロテアーゼには多くの基質タンパク質が知られており、単なるプロテアーゼの活性抑制では重篤な副作用が予想されています。私たちは副作用のない新規の抗AD療法を開発するために、プロテアーゼではなくその基質タンパク質を標的とするまったく新しいアプローチを探りました。私たちはAPPの特定の領域に特異的に結合するペプチドを創製し、これがAPP特異的にβセクレターゼとγセクレターゼ切断を阻害することでAβ産生を抑制することがわかりました。講演では、このペプチドについてモデルマウスでの結果とあわせて紹介いたします。
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月12日(水) 14:25 ~ 14:55
- 口頭発表会場 : Presentation Stage B
「組織局所領域におけるタンパク質の絶対濃度を調べる」
宮坂 知宏 (生命医科学部 准教授)
健康の維持やその破綻による病態形成過程においては、関連するタンパク質の局所的な濃度変化が鍵となる。タンパク質の濃度について、組織をホモジナイズしウエスタンブロットなどで生化学的に定量すると、サンプル中の平均濃度は解析できるが、より詳細な局所領域における濃度は求められない。一方、免疫組織染色法では、得られたシグナルの濃淡からその局在と相対的な量比は求められるが、絶対濃度を求めることはできない。したがって、現状においては、例えばある神経細胞中のタンパク質について、細胞体、樹状突起、軸索、シナプスといった局所における正確な存在濃度を決定することはできない。そのため、異なるタンパク質間の局所的な濃度比を求めることも不可能である。本講演では、免疫組織学的手法に検量線ブロックを併用することにより、組織あるいは細胞中の局所領域におけるタンパク質の絶対濃度を決定出来る新技術とその応用について紹介する。
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月13日(木) 13:15 ~ 13:45
- 口頭発表会場 : Presentation Stage B
「組織再生のためのナノ/マイクロ構造を有する機能性スキャホールドの開発」
森田 有亮 (生命医科学部 教授)
再生医療における組織再生の促進のため,長期にわたる細胞活性の維持や生体内環境の構築を可能とするナノ/マイクロ構造を有する機能性スキャホールドを開発した.創傷被覆や癒着防止膜などに応用するファイバー径やファイバーピッチが制御可能なアルギン酸マイクロファイバーファブリック,生体内で早期にアパタイトに覆われることで骨環境を模倣するリン酸水素カルシウム(DCPA)粒子添加多孔質PLLAショートマイクロファイバー,エレクトロスピニングによりナノファイバー層を積層したゼラチンスポンジなどを紹介する.
また,組織再生に重要な細胞活性を維持し組織構造形成を促進させるため,内部に細胞を配列させたアルギン酸マイクロゲルファイバーによる3次元細胞ファイバーシートを開発した.組織再生だけでなく多くの治療条件や薬剤の効果のin vitroでの迅速なスクリーニングを可能とする組織モデルとしても応用が可能である.
また,組織再生に重要な細胞活性を維持し組織構造形成を促進させるため,内部に細胞を配列させたアルギン酸マイクロゲルファイバーによる3次元細胞ファイバーシートを開発した.組織再生だけでなく多くの治療条件や薬剤の効果のin vitroでの迅速なスクリーニングを可能とする組織モデルとしても応用が可能である.
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月13日(木) 13:50 ~ 14:20
- 口頭発表会場 : 再生医療 Stage
「副作用のない新規アルツハイマー病戦略」
舟本 聡 (生命医科学部 准教授)
アルツハイマー病(AD)は主要な認知症で、脳内のアミロイドβ(Aβ)の蓄積で発症します。このためAβは長く創薬標的とされていますが、未だ有効な対策がありません。Aβは、前駆体タンパク質APPがβセクレターゼとγセクレターゼの2種類のプロテアーゼで切断されて生じるペプチドです。これらのプロテアーゼには多くの基質タンパク質が知られており、単なるプロテアーゼの活性抑制では重篤な副作用が予想されています。私たちは副作用のない新規の抗AD療法を開発するために、プロテアーゼではなくその基質タンパク質を標的とするまったく新しいアプローチを探りました。私たちはAPPの特定の領域に特異的に結合するペプチドを創製し、これがAPP特異的にβセクレターゼとγセクレターゼ切断を阻害することでAβ産生を抑制することがわかりました。講演では、このペプチドについてモデルマウスでの結果とあわせて紹介いたします。
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月12日(水) 14:25 ~ 14:55
- 口頭発表会場 : Presentation Stage B
「組織局所領域におけるタンパク質の絶対濃度を調べる」
宮坂 知宏 (生命医科学部 准教授)
健康の維持やその破綻による病態形成過程においては、関連するタンパク質の局所的な濃度変化が鍵となる。タンパク質の濃度について、組織をホモジナイズしウエスタンブロットなどで生化学的に定量すると、サンプル中の平均濃度は解析できるが、より詳細な局所領域における濃度は求められない。一方、免疫組織染色法では、得られたシグナルの濃淡からその局在と相対的な量比は求められるが、絶対濃度を求めることはできない。したがって、現状においては、例えばある神経細胞中のタンパク質について、細胞体、樹状突起、軸索、シナプスといった局所における正確な存在濃度を決定することはできない。そのため、異なるタンパク質間の局所的な濃度比を求めることも不可能である。本講演では、免疫組織学的手法に検量線ブロックを併用することにより、組織あるいは細胞中の局所領域におけるタンパク質の絶対濃度を決定出来る新技術とその応用について紹介する。
- 展示ブース番号 : C-57
- 口頭発表日時 : 10月13日(木) 13:15 ~ 13:45
- 口頭発表会場 : Presentation Stage B