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文部科学省主催「未来の博士フェス2026~博士と拓く、知が活きる社会~」にて6名の博士後期課程学生がポスター発表を行いました
【同志社大学大学院博士後期課程次世代研究者挑戦的研究プロジェクト(SPRING)】
文部科学省は、2026年9月25日、東京国際フォーラムにて「未来の博士フェス2026 ~博士と拓く、知が活きる社会~」を開催しました(共催:経済産業省、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST))。
同フェスでは、JST事業である次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)と国家戦略分野の若手研究者及び博士後期課程学生の育成事業(BOOST)で支援中の全国の大学から推薦を受けた博士後期課程学生によるプレゼンテーションとポスターセッションのほか、産業界、アカデミア、公的機関からのパネルディスカッション等が実施されました。
基調講演では、株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所の北野宏明代表取締役社長から、AI for Science 時代の研究者に向けて「95%の人の95%のタスクはAIのほうが優れている」「AIでどれだけScienceを加速できるか」「自分のなかに多様な視点・マインドセットを取り込めるPIになる」「知識として持つのではなくエミュレーターをもつ」といった、力強いメッセージが送られました。これは、「AI時代の優れた研究者とは、最も多くの知識を持つ人ではなく、AIを活用して最も速く学び、多様な視点を統合し、新しい問いを生み出せる人である。AIを活用しながら、多様な専門家の思考をエミュレートし、プロジェクト全体の知的生産性を最大化できる研究者になれ。」ということにつながります。
ポスター会場では、232件のポスター発表があり、この場で出会った学生同士や研究者、産業界の人々とそれぞれの研究について活発な意見交換が行われました。
本学からは、生命医科学研究科D2の岡邑舞子さん、小林永さん、文化情報学研究科D1の杉本義貴さん、D2の笠原千聖さん、理工学研究科D1の宮原絃造さん、スポーツ健康科学研究科D1の吉田紘子さんの6名がポスター発表を行いました。
この経験を活かした、新たな研究交流や融合研究への挑戦が期待されます。
発表テーマ
| 岡邑 舞子 | 生命医科学研究科D2 | 質量分析イメージング法を用いた疾患マルチモーダル解析 |
|---|---|---|
| 小林 永 | 生命医科学研究科D2 | 力学刺激に対するカルシウム動態に基づく軟骨基質産生メカニズムの解明 |
| 杉本 義貴 | 文化情報学研究科D1 | 臨界性逸脱に基づく精神疾患病態の力学的理解 |
| 笠原 千聖 | 文化情報学研究科D2 | パーソナルアバタの作成・使用が自己理解に与える影響の解明 |
| 宮原 絃造 | 理工学研究科D1 | 日本語を中心に言語資源の少ない言語における自動吃音検査および吃音者音声認識の開発 |
| 吉田 紘子 | スポーツ健康科学研究科D1 | 筋束動態から迫る骨格筋の力発揮メカニズムの解明 |
未来の博士フェスに参加して
生命医科学研究科 医生命システム専攻 D2 岡邑 舞子
未来の博士フェス2026に参加し、博士人材を取り巻く社会の動きや、多様なキャリアの可能性について考える貴重な機会となりました。来賓の方々による博士人材への期待に関するお話や、博士学生による研究発表、企業における博士人材の登用・活躍事例などを通して、博士課程で培う専門性や研究能力を社会の中でどのように生かせるのかを、改めて考えることができました。 特に印象に残ったのは、ジョブ型研究インターンシップについて具体的に知ることができた点です。これまで十分に活用を検討していませんでしたが、自身の研究経験を企業でどのように生かせるかを知る機会として、今後積極的に活用してみたいと感じました。また、ポスター発表や交流の場では、異なる研究分野の学生や企業の方々と直接意見を交わすことができました。以前から関心を持っていた研究に取り組む学生と偶然出会い、研究内容について詳しく話を聞けたことも大きな収穫でした。 博士課程で研究に取り組んでいると、日常では自分の専門分野の中に視野が限定されがちです。本イベントは、異分野の研究者や企業、省庁との交流を通して、自身の研究や将来のキャリアを少し広い視点から捉え直す機会になると思います。これから参加される方にも、発表を聞くだけでなく、ぜひ積極的に交流の機会を活用してほしいです。
生命医科学研究科 D2 小林 永
未来の博士フェスに参加し、ポスター発表やプレゼンにより、企業の方や他大学・他分野の博士課程学生と交流しました。SPRINGが多くの方の支援のもとに成り立っており、自身もそれに支えられていると感じました。プレゼンでは社会実装を目指した研究や、企業での研究の扱いについて発表があり、研究と社会がつながる必要性を学びました。ポスターセッションでは様々な分野の学生や、企業の方など専門外の方と意見交換ができ、自身の研究や今後について考える良い機会となりました。総じて、博士人材を活かしたいという産官の熱があり、このイベントへの参加は有意義なものでした。こういったイベントは多くの博士課程の学生が参加することで、より有意義なものとなると思うので、来年以降、ぜひ参加してみてください。
⽂化情報学研究科 D1 杉本 義貴
未来の博⼠フェスでのポスター発表では、博⼠学⽣や企業研究者だけでなく、JSTをはじめとする研究環境を⽀える⽅々とも議論することができました。そのなかで、⾃⾝の研究に直接関わる議論はもちろんのこと、博⼠課程以降にどのような研究者を⽬指すのか、そして⾃分が理想とする世界について、研究を通してどのように実現していくのかについて、改めて考える機会となりました。脳を研究する私の場合、⼈によって異なる脳の働き⽅や、ものの感じ⽅・考え⽅を、単に「正常からのずれ」として捉え、平均的な状態へ近づけることだけを⽬指すのではなく、その⼈がどのように世界を感じ、捉えているのかを理解することも重要ではないかと考えるようになりました。今後は、理論神経科学を通して、脳の多様な働き⽅が知覚や⾏動、さらには世界の捉え⽅とどのように結びついているのかを数理的に明らかにする研究を⽬指したいと考えています。そして、多様な脳のあり⽅を単になくすべき違いとしてではなく、理解すべき違いとして捉えられる科学へとつなげていきたいです。
文化情報学研究科 D2 笠原 千聖
「AI時代に私たち研究者は何を問いていくべきなのか」を考える重要な機会となりました.基調講演やパネルディスカッションへの参加を通じ,新たなイノベーションを生み出すには,その他の分野の視点を取り入れることが重要だと感じました.また,ポスター発表では,自身とは離れた分野の研究に触れることができ,知的好奇心をかき立てられるような体験をすることができました.特に印象的だったのは,参加している博士学生の多くが,自身の研究に真剣に向き合い,研究が好きだという思いを生き生きと語っていたことです.研究への情熱や価値観に触れたことで,「自身がどのような研究者になりたいのか」という研究者像の輪郭を改めて捉え直すことができました.同時に,自身の研究で何を大切にし,どのような問いを深めていきたいのか,今後の研究の方向性を見つめ直す貴重な機会となりました.
理工学研究科 D1 宮原 絃造
未来の博士フェス2026に参加し、ポスター発表を行いました。普段の自分の研究分野での学会発表とは聴講者の層が異なり、他分野の博士学生や企業の方、一般参加の方などに対して研究紹介や質疑応答を行い、自身のサイエンスコミュニケーション能力と向き合う機会を得られました。 また、基調講演では最新のAI駆動型の科学研究のあり方についてご紹介いただき、これまで労力など諸々の都合で研究されてこなかった未開拓領域をAIで網羅的に探索する、という新たな研究の形に大いに示唆を受けました。今回の博士フェス参加で得た経験を今後の研究に活かしていきたいです。
スポーツ健康科学研究科 D1 吉田 紘子
「未来の博士フェス」への参加を通じ、最も印象に残ったのは、アカデミア・産業界の双方で「問いを立てる力」の重要性が語られていた点です。技術の発展に伴い、できることの幅が広がり遂行スピードが格段に向上した現代においては、「どのような問いを設定し、どこに価値を見出すか」が求められているということを実感しました。これは、私自身も日頃から意識していた点であり、今後の研究においてもより一層こだわっていきたいと思いました。ポスターセッションでは、普段ディスカッションすることの少ない他分野の研究者や一般の方々から質問や感想をいただき、自身の研究の魅力をより洗練させる大変貴重な機会となりました。また、行政や企業の方々との交流を通して博士人材に対する期待の高さを肌で感じ、国内に留まらず世界で活躍する研究者を目指していきたいという大きな原動力になりました。
| 関連情報 |
同志社大学大学院博士後期課程次世代研究者挑戦的研究プロジェクト 支援活動報告 同志社大学大学院博士後期課程次世代研究者挑戦的研究プロジェクト(SPRING)の支援活動報告のページは上記リンク先よりご確認いただけます。 |
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研究マネジメント課 TEL:0774-65-8256
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